【我々はなぜ勉強するか】

戯言シリーズ
students reading textbook, writing down in notebook.

〈塾講バイトの主が選ぶ!小学生に言われて傷ついた言葉BEST 3〉

「主先生って天然痘なの?」

社会で天然痘について学んだときに指を指されて言われたよ

「主先生、顔がアブラギッシュですよ」

わざわざ自習時間に顔を触りに来て言われたよ

「主先生ってヤクザなの?」

普段おとなしい女の子に言われたよ


というわけで、本記事では「なんで勉強をするのか」「学歴は必要か」など、勉強に関する疑問について考察していく。勉強に嫌気がさしているそこのあなた、本記事を読んで、今一度自分が勉強する意味を考えてみよう。
ちなみに主は大学の勉強が面白くなさすぎて一刻も早く大学をやめたいよ。

1.なぜ勉強するか

始めに結論を言おう。
我々が勉強する一番の理由は、「自分が目標に向かってどれだけ努力できるか証明するため」である。

もちろん、その勉強内容で新たに知識を得ることも重要な意味である。だがそれ以上に、勉強という1つのプロセスを通じて自らの能力や可能性を試すことこそ、勉強の真の意味であると思っている。

思えば、我々は幼い頃から勉強に囚われた日々を送っている。幼稚園から大学に至るまで、20年以上、何かを覚えたり、考えたり、テストしたりすることを求められる。しかし、それらは何も皆を知的な人間に仕立て上げるために仕組まれた計画ではない。我々が自らのことを知るための教材として、勉強という一つの明確な指標が用いられているだけである。

つまり、勉強とは「長期的な目標達成に向けた基礎体力をつける過程」であると共に、「自らに秘められた潜在能力や可能性に気がつくためのものさし」であるのだ。


2.受験の是非

では、勉強があくまでも己のための指標だとするのならば、たった一度きりのテストの点数によって結果が左右される受験は、果たして本当に正しい制度なのだろうか。
中学受験から高校受験、大学受験まで通ってきた主からすると、現在の受験制度には、メリットとデメリットの両側面があると言える。

まずはメリット。
勉強という指標において近しいレベルの者と同じ環境に置かれるというのは1つのメリットと言えるだろう。同じレベルにいる人々は、抱える課題や目標が似ていることが多く、お互いに切磋琢磨しやすくなる。また、自分のレベルに近い人と競争することで、目標が具体的になり、モチベーションが向上するだろう。

次にデメリット。
第一に、主の個人的意見として、中学受験向けの塾講師をやっておいてなんだが、小学生以下に受験をさせることは悪だと考えている。小学生までは遊ぶことが仕事だ。遊びの中で、協調性や社交性、知恵や体力などたくさんのことを学び得る。そんな時期に過度な勉強を強いるのはある意味で仕事を放棄させてるに等しい。加えて、幼稚園生や小学生が、その勉強の意義を理解できるはずがない。その証拠に、中学受験は親の受験などという言葉が存在する。これは、親がいかに子に勉強させられるかで合否が決まるということだ。はっきり言ってこんなものに本質的な意味はないだろう。

加えて、現代の受験制度は、あまりに過度な競争を生んでいる。「この学校に合格するためには偏差値が後これぐらい足りない」などといった現象は勉強の本質を見失っているように思える。もちろん、目標に向かって努力するという点ではその通りだが、それがいつからか他人より高い点数を取るためになってしまっている。ある程度のボーダーを設け、それをクリアすれば合格というようにすべきではないだろうか。過度な競争はかえって消耗を生むだけだ。


3.学歴は人生に必要か

ここまで勉強の意味と受験の良し悪しについて語ってきたが、それでは、勉強の結果として得られる称号、学歴は人生においてどのような意味を持つのだろうか。

何度もいうが、勉強は自己の力をはかるための指標である。とするならば、学歴はその人を判断するためのツールとなり得るだろう。つまり、ある程度学歴は重要だと言える。「この学歴ならばこの人はこの程度目標に向かって努力できるな」と判断する人がいてもおかしくはない。

だが、当然、勉強だけが人を判断する絶対的な材料ではない。人の価値をはかる指標は他にいくらでもある。どこまでいっても学歴はその人の一部でしか無いのだ。たまたま勉強が苦手だって、他の指標で秀でていればそこを評価すればいい。

ただ結局のところ、その人を完全に評価することなど不可能。であれば、学歴という分かりやすい看板を掲げておくのは1つの手段だろう。


4.まとめ

ここまで勉強に関して考察してきたが、勉強や学歴、受験というものを考えるとき、重要なのは「そこで何をするか」という視点だ。勉強や受験は、ただそれ自体を目的にするものではない。それらを通じて得られる経験や知識をどう活かすかは、最終的に自分自身の行動次第で価値が決まる。

受験についても同様で、競争や点数そのものに焦点を当てるのではなく、それを通じて得られる経験や自分の成長に目を向けるべきだ。学歴もまた、人生を測るためのすべてではなく、1つのツールに過ぎない。どんなに高い学歴を得たとしても、それをどう活かし、何を成し遂げるかが本当の意味での価値を生む。

結局のところ、勉強や受験、学歴に正解はない。これらを通じて自分が何を学び、どう成長し、それをどう生かすか。それを決めるのは自分自身であり、

行動次第でその価値は無限に変わるのだ。


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